秘密の話を少しだけ

もし自分がガラスの靴をもらったら、それを秘密に出来るかな

恋というのは

偶像を見ても満たされないものと知りました。

写真を見ていると
出会えた時の胸の高鳴りを思い出してぼぅっとてして
それからすぐに
今会えないことの理不尽さに胸がしくしくと痛みます。

会っている時の甘い思い出が、不意に、本当に不意に私の意識をさらっていく事があるのです。

例えば、誰かがあなたの話をしているのを聞いたとき。
あなたの好きそうなアクセサリーが目に入ったとき。
あなたに似ている声が耳に入ってきたとき。

仕事をしていても、食事をしていても
意識をさらわれてしまいます。

そんなときは決まって偶像に頼ります。
そしてまた会うことの出来ない現実に絶望するのです。

どうして画面越しに眺める事しか出来ないの。
本当のあなたは今何をしているの。

今の声を聞きたい。




私の恋する人

人達

とあるビッグジャパニーズバンド。


あぁー!
ライブ行きてぇなあ!!!
てか日本にいるのかな!!!!

Youtubeなんて見てると
ライブ思い出してますます行きたくなっちゃうぜ!!

あー!
ライブ行きてぇなあ!!!

を、ポエミーにしてみました。


当たり前に会えない理不尽。
しかもテレビ出てたりするから余計気持ちが募る。

恋って大変ね(笑)

桜貝の話

桜貝を拾いに行った。


私は「少女の夢を持ったおばさん」

少女マンガの影響で桜貝を拾うのが夢だった。
実現可能な夢をこの年まで放っておいたのは

「桜貝なんて普通の海で拾える訳がない。アレはマンガの話」

って思ってたから。

だって、海に行く度に貝殻拾ってるけど桜貝なんてあった試しがないんだもの。

あれは星の砂と同じで
普通の海には無いんだな、と思ってた。
だから調べもしなかった。

そんな私が桜貝拾おう、って思ったきっかけは猿島に行ったとき。
猿島の浜は貝殻だらけだった。
砂より貝殻多いよってくらい。

そんな浜、見たことなかった私は
「もしかしてここなら桜貝があるんじゃない?」
って思ったけど、無かった。

そんで「桜貝 猿島」って検索したの。
初めて桜貝をネットで調べた。
そしたら猿島で桜貝拾えるって情報は見つからなかったけど
その代わり、鎌倉で拾えることが分かった。

その時、私の頭には
少女マンガの1ページが甦った。
主人公の女の子が波打ち際で海に足を浸して

「あ、桜貝みーっけ」

って言うシーン。

あれ、私もやりたい。
やってみたい。
鎌倉行けるし。

で、シーズンもあるみたいだし
なんとか予定こさえて行ってきた。

着いた由比ヶ浜海岸は人いっぱい。
バーベキューやってる人
ウインドサーフィンやってる人
犬のお散歩してる人
とにかくいっぱい。

人気の少ない綺麗な砂浜にあると思ってたから
人だらけの海岸を見た瞬間、とてもありそうもないって思った。
でも、絶対1枚は探しだしてやる!!
絶対あのシーンをやってやる!!
って浜に降りた。

とりあえず貝がいっぱい打ち上げられてる所まで歩いて、しゃがんでみた。
小さくて、薄い、桃色の貝殻を探す。
そんな簡単には見つからないだろうな、と思いつつ。

でも

あった。
しかも、なんていうか、フツーに。

1枚見つけると目が慣れて
まわりをみると

フツーに、ある。
しかもフツーにありすぎて踏まれて割れてる。

あるけど

割れてないやつがもっと欲しい。
そう思って波打ち際に寄っていった。

事前に調べて
波打ち際が狙い目って知ってたからね。

そしたら

ある。

いいとこ拾えて2、3枚だと思ってた。
だから拾った桜貝を入れる袋なんて持ってない。

それがいっぱいあって
2、3枚は3分で終了

はい。
夢終了。

でもまぁせっかく来たからそれで帰るのもアレだし
見つけるの楽しくなっちゃったし
目についたのを拾って手のひらに載せる。
すぐに手がいっぱいになって、そこから風で飛んでってしまう。

結果途中でコンビニのビニール袋を入手して
そこにどんどん入れていった。

少女マンガのシーンからは既に逸脱。

私は黙々と貝を拾い、ビニール袋に詰める。

てっきり四つ葉のクローバーレベルの出現率だと思ってて
「すごい!見つけた私ってラッキー♪」
って感じだと思ってた。
拾えたらロマンチックだなって。

だから
これはこれで約束が違う。

拾えないより全然嬉しいけど
栗拾いレベルで桜貝拾ってる。

しゃがみこんで黙々と桜貝を拾っている私の目の前を
プロの桜貝ハンターの様な人が桜貝を拾いながら通りすぎていった。
プロは長靴で、波打ち際を止まることなく、素早く拾っていく。
手にはスタバのフラペチーノが入っていたカップを持っていて、拾った桜貝はそこに入れている様だ。

さすがプロ。次は真似しよう。


ちょっとお散歩したりしながら
2時間くらい拾った。
桜貝と呼ばれてる貝にもいろいろ種類があって
色もピンクだけじゃないらしい。
だから、拾ったものの中には白とかオレンジも混ざってるし。あんま選別してないからヒビが入ってるのもあるけど。
100枚くらい持って帰ってきた。

そのあと綺麗に洗って選別してみたら
ほんとーに分かりやすい桜色で、形も割れ欠けなし
っていう上物は100枚中10枚くらいしかなかった。

あとは欠けてたり、色が白っぽかったり。

ちなみにプロハンターさんのカップの中は綺麗な桜色に染まっていたので目利きしながら拾ってたんでしょうね。
すごい。

持って帰った桜貝は綺麗に洗ってビンに詰めました。
かわいい。

アクセサリーとか作れたらいいけど
レジンとか持ってないしね。

そんな感じで
少女の頃からの夢は叶いました。
随分雰囲気違う叶い方だけど。

なんか思い込みで
当たり前に出来ないと諦めてること。
当たり前に出来ないと思ってるから、別に調べもしないこと。

なんでも調べられる、どこでも行けちゃうこのご時世。

今更だけど調べてみたら
意外と実現可能だったり、するかもよ??

そんな桜貝の話。